追いかけたいのに息ができない

オタクをしていないと死んでしまう病気のOLがK-POP、アイドルについて推敲なしの文章を垂れ流す。

今輝こう、TWICEのいる世界で【Feel Specialで歌う特別なオンリーワン】

 

TWICEのFeel Specialが時代を創る。

 

 

どうもこんにちは鹿です~。迫りくる卒論と就活から日々目をそらしながら生きております。

 

さて、今回はK-POPが誇る国民的グループ、TWICEの新曲が息をしまくってるということを書きたいと思います。雑記です。

 

 

 

 

Feel Specialを聞いて私が真っ先に思ったことは「これはTWICEの物語だ」ということでした。

 

誰かにひどいことを言われたり、自分に何も存在価値が見出せない。そんなときがあってもあなたが私を特別にしてくれる。あなたが愛してくれるから私は特別になる。

既に色んな本とか曲とかで言われてきたことかもしれない。特に最近は「自己肯定感」というのが時代を表す一つのキーワードになっているからなおさらそうかもしれない。それでも、ここまで誰かではなく、みんな、全人類ではなく、自分たちのことを歌ったことがあっただろうか。

そして、ここまでメジャーな「特別」なトップ「アイドル」が、自分たちの在り方を明確に示してくれることがあっただろうか。

 

SMAP世界に一つだけの花という曲がある。誰もが知る平成の名曲だ。

私は現在、大学で学んでいるが覚えている限りで3人はこの曲を取り上げて講義をする人がいた。それくらい世界の歌詞は人々に大きな影響をもたらしたのだろう。

そのうちの二人はこう言う。「SMAPのようなナンバーワンのイケメンにナンバーワンじゃなくてもいいと言われても説得力がない。」と。そういった教授は二人とも学生の間でひどく人気だっ。この講義も誰もが知るポップスを扱っていたからか学生のウケも良かったと覚えている。

 

私はその瞬間ほどこの空間から一刻も早く抜け出したいと思ったことはなかった。

 

だって悔しかった。この人たちはSMAPのことを何も知らないくせに無知のくせに教壇に立ってると思うと怒り狂いそうになった。

SMAPは、2002年までのSMAPは(シングルカットされたのは2003)、脱退者も出たし、不祥事もあったし、人気メンバーの結婚もあった。そして、何より彼らがナンバーワンになった方法はそれまでのアイドルのやり方から大きく外れていた。言っちゃなんだがグループとして歌やダンスの実力が秀でているわけではなくて、むしろそれを逆手にとってお茶の間を楽しませてきた人たちだ。

 

ナンバーワンではあったかもしれないけれど、そんなことより、SMAPSMAPだった。

だから、No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly oneなのだ。

 

その講義ではこんなことも言っていた。「作った人が槇原敬之であるから。」

槇原敬之はいわゆるマイノリティーであり、それがこの曲の背景であるらしい。

確かに、世界はSMAPの言葉ではない。そんなのとっくに知ってるし、そうなんだけど、それでも、世界はSMAPのために書いた曲で、私はSMAPが歌うからこそこの曲は輝いたし、大きな意味を持ったとずっとずっと思ってる。

 

だってSMAPはトップアイドルだから。

 

No.1を知っているSMAPがみんな元々特別なオンリーワンであると歌うから、私たちは大きく背中を押されたんじゃないか。

 

 

 

・・・完全に往年のジャニオタが手掛けるブログと化してしまったが、今回の本題はTWICEのFeel Specialであって。

 

 

TWICEというのもSMAPと同じくトップアイドルだ。2016年から曲を出せば音源、音盤共に大ヒットをかましてきた。韓国のガールズグループシーンにおいてTWICEのライバルはTWICEであった。国民的グループといって異論はないだろう。

 

今年のTWICEにはたくさんの良くないことが降りかかってきた。ここでは敢えて言葉にしてしまうが、サナの改元へのコメントに対して、ジヒョの熱愛に対して、そしてミナの不安障害に対して、本当にたくさんの多すぎる言葉が彼女たちに浴びせられた。

思えば、SIXTEEN(TWICEのメンバーを決めるJYPのサバイバル番組)の時からずっとだ。外見から国際的問題まで彼女たちはあらゆることにこじつけられて標的になった。そして、その全ての場面で彼女たちの思いはほとんど封じ込まれてきた。

TWICEはかわいいトップアイドルだから。

 

 

否、TWICEは自分の考えを表現することから逃げることは決してしてこなかった。

 

ツウィが前髪を作りたいが事務所の許可が必要だと言った時に、モモは自分のやりたいことをしないと、と返した。当時のモモは事務所の人に反対されながらも姫カットであった。今度日本で発売されるアルバムのパッケージにはそれはかわいい前髪ありのツウィがいる。

ナヨンは今はコンプレックスも全て受け入れて、私しかないから自分が好きだと言えるという。

チェヨンはアイドルの制限をなくして自由に表現をしたいし、それが徐々に実現できているというし、私もそう思う。

サナはコンサートの場でONCEが心配してくれているのを見て、もっと強くならなくちゃと思い、ONCEとTWICEといるともっと強くなれると伝えた。

 

 

楽曲だってそうだ。Feel SpecialはTWICEが未開拓の魅力を見せてくれたわけではない。TWICEがこれまで出してきた曲の先にあるものだと私は強く感じる。イントロを聞いたら私の頭にはknock knockが流れたし、何よりも歌詞がウワハゲと繋がっていると信じざるを得ない。ウワハゲからTWICEはずっと自分はそのままでかわいいと歌っている。その時探していた特別な存在をTWICEは見つけたのだ。そして、その特別な存在というのは、自分を特別にもしてくれるのだ。

 

TWICEが特別でいるのも誰かが特別にしてくれるから。

そうTWICEが言ってくれるから私たちも特別になれる。

これが、今のトップアイドルが歌う特別なオンリーワンなんだろうと思う。

 

Feel SpecialはJYPの社長がTWICEと話しながら作詞を手がけた曲だ。歌詞にもMVの演出にも間違いなく彼女たちの意志がある。

昨年末の歌番組でラッパーとして魅力を発揮し、TWICEの中で自由や表現の象徴といえるチェヨンが「そんな日がある 急にひとりぼっちの気分のような日が」と歌いだす時点で、ああ、これはTWICEの歌だと思う。

雨宿りをするサナの悲しい表情のなんて魅力的なことだろう。サナが歌うサビのパートはサナにしか歌えない。

ミナが担当する二番のAメロは計り知れないほど美しい。不安で隠れたいという音と言葉が心からこぼれていく。

自身と見つめあうジョンヨンの目は、昔から変わらない特別なきらめきを持っている。

この歌の真髄である「あなたの声がなんでもないと思っていた私を特別にする」と歌うBメロのモモとツウィの掛け合いには、徐々に惹かれていく様子が描かれている。

ダヒョンのラップはがらりと変わる音に彼女の可愛らしく、少女のような魅力を持つ軽快な声が良く合う。

その後のジヒョパートの振付は当初自分で自分を刺すものだったか、メンバーが順番に彼女を守り彼女が激しく何かを訴えるものに、モモの提案で変わった。

アルバムに収録されているナヨンが作詞をしたRainbowは本当に素晴らしい。あなたらしく進んでというこの曲はチェヨンを思って書いた。そういえばTWICEが詩をかいた歌には彼女たち自身が感じられるものが多い。

 

どうして、Feel Specialがこんなにも胸を打つのか。

 

それは、誰もが特別であるということを、No.1であるTWICEが歌うから。

その特別であるという気持ちを失くす時が私達にはあることをTWICEが知っているから。

そして、また私たちを特別にしてくれる人が世界にはいるし、私たちも誰かを特別にすることが出来る存在であるとTWICEが教えてくれるから。

TWICEのこれまで生きた証とその道とつながっている思いがFeel Specialだから。

 

 

 

今輝こう、TWICEのいる世界で私はいつだって特別になれる。

 

 

 

 

(振付も表情も最高花丸満点~~!!)

 

 

 

 

鹿

 

Twitter@hizaula