追いかけたいのに息ができない

オタクをしていないと死んでしまう病気のOLがK-POP、アイドルについて推敲なしの文章を垂れ流す。

この気怠さを探りに、あわよくば許しを請いに【ONF】【Day6】【サンドゥル】【ZICO】

 

 

どうも~~夏終わった??が口癖の鹿です。

もう何度「猛暑は今週で終わりです。」の言葉に裏切られてきたことか。なにこれ、暑すぎる。

 

 

今年って、なんか何もしてない気がする、ねえそれでいいんだよね?

・・・・・・今年どころか、今までなにかしたことあるか?????

今回は、そんなどうしようもないことをいつも考えている私に、このどうしようもない考えが世界中に「ある」んだと思わせてくれた今年リリースの曲を紹介しながら、感慨にふけろうと思います。自己満。

 

 

 

ONF-Gepetto

今年8月に発売されたオネノプの最新アルバムの一曲。

私は、活動的で、他人とよくコミュニケーションを取っている人の方が豊かであるという考え方が苦手です。それは、心の中で何かを考えることはとても尊くて豊かなことだからです。

Gepettoというタイトルはピノキオに出てくる、ピノキオを作ったゼペットじいさんからきています。この曲はピノキオの目線で、「作られた存在」である自分に疑問を抱き、自分とは、そこから生きるとは何か考えようとすることを描いています。「出生の秘密」というのは生き物の永遠のテーマです。例えば私の母だと思っている人以外に全く別の本当の母がいるということを、揺るぎない証拠と共に突き付けられたとしたら、その時私は多分これまでの自分の全てが脅かされるような恐怖を味わうことになるんだと思います。自分が生まれたルーツはとても曖昧なのに、めちゃめちゃそれに縋って私(たち)は生きています。「なぜ僕を作ったのでしょうか 一体何のために 僕に息を吹き込めば 僕は幸せになるのでしょうか」「僕を作った意味 僕にも教えてくれる? 君は知っているの?」なぜ、ピノキオが作られたかという答えがゼペットじいさんにないように、なぜ、私が生まれたのかという答えもどこにもありません。だから、他ではなく、自分で考えたい。いつか、これまでの自分が全て脅かされるような何かが起こったとしても、それに耐えれるような自分を持ちたいと私は思います。「僕が誰なのか知るべきです」もちろん、自分を見つめるきっかけには他の存在があるかもしれません。(この曲自体もその役割を持つ)でもそこから先を自分で考えることで私は私になると思っています。自分にとって痛いほどの愛、幸せを探しにいけるのは自分しかいない。

Gepettoは曲としてもすごい好きなんですけど、特にサビのもう遠くに行きますってところを最年少のユウトが歌っているところが良い。私のなかでユウトは本当に純な少年というイメージなので、そんな彼がゼペットじいさんに別れを告げるのがこの曲にぴったりだと思います。ピノキオというモノか人かさえも悩む存在と私たちを「存在」という点で上手くリンクさせる独特な世界観は、やっぱりオネノプだから表現できるのだと思うのです。

ameblo.jp 和訳歌詞を引用させていただきました。

 

私は何に対してもとにかく自分で考えたい人なので、何もしていないと誰かに思われたってえへへ~~って胡散臭い顔して心で嘲笑うくらい(性格!性格!)のゆとりは大抵あるつもりです。Gepettoはそんな自分で自分を考えることの尊さが歌われています。

 

 

 

 

 

 

Day6-Zombie

今年5月発売の一曲。多分今年のベストソング。

5月という時期の中のDay6というグループ、世界の状況と、私の考え、それも深いからではなく押し込んだからという意味で奥にある考えが合ってしまった。

さっき、オネノプの曲を借りて自分で考えることについて語っといてあれですが、それさえもできなくなることがあります。何も考えられない空っぽのゾンビみたいになる。朝起きて昨日と同じだろうなと思い、その昨日さえ思い出せず、何も考えないまま一日が終わる。

一番のサビ終わりに音が入って、転調もして、とてもドラマチックな曲なのにずっと静かなまま終わっていきます。MVの後半で、部屋に溢れる水と共に歌われているのは、全部さらけ出して泣いてしまいたい。なのに、乾いた涙を返してという言葉。もう涙が出ないほど泣いたけど、まだ泣きたいということかもしれないけれど、勝手にここの歌詞は、泣いてしまいたいのに、涙さえ出ないという意味だと解釈させていただきます。空っぽなんだもん。希望だけじゃなくて、怒りも憎しみも何もない。この悲しみのような泣いてしまいたい辛さをどこにも吐き出すことさえできないんです。それが、より一層自分を空っぽにしていくんです。

この曲にはただ空っぽな私がいて、その現状を変えたいなどとも到底思えないほど空っぽで、自分が空っぽであるという実感だけがあります。Zombieは聞く人に何かを起こそうとする曲ではありません。ただ、こういう思いがそこ(外)にあるんだというそれだけで、多分少し周りが見えるようになるんだと思います。そして、音楽での表現をないがしろにしてこなかったDay6が書いた曲だからこそ、この実感だけの音楽があるというそれだけで、空っぽを無くそうとしなくなるんだと思います。

Day6のZombieは感情さえない、出せない辛さというもやもやしたものが歌われています。でもきっと届くところには重さと形をもって届く曲です。私は、この曲を聞いて見ないようにしていた辛さに気づけた気がします。

 

 

 

 

 

 

Sandeul-Lazy Me

B1A4のメインボーカル、サンドゥルが5月にリリースした曲。7月発売のアルバムに収録されています。

Zombieのリリースの割とすぐ後に出たこともあり、聞いたときとてもほっとした気持ちになったことをよく覚えています。

怠けた自分が嫌い、マメになりたい。という呟きから始まりますが、この曲は堂々と怠ける曲です。今動かないからって死ぬわけじゃないでしょ?動かないからってどうにかなるわけじゃない。あまりにも清々しいです。サンドゥルの甘い声で、「風になって飛んでいきたい」「一日中なにもせずに時計の針を見つめる」と歌われたら、もう一刻も早くベッドに飛び込みたくなります。サンドゥル本人も休みたくなる気持ちがちょっとでも軽くなるように作った、というようなことをインタビューで言っていますがまさにそういう曲です。だらけるの最高!!MVも超かわいい。かわいいわんちゃんがいて、それにかまったりかまわなかったりして、テレビを消そうとしてもリモコンに手が届かなくてそのまま寝落ちして。川沿いに住んでいて、風で本のページがめくられて、明日は少し違うかもしれないと思いながら、マメな人になりたいと思いながらまた朝を迎える。そんな一曲がどうしようもなく可愛くて仕方がないのです。

Lazy Meは「怠けちゃう日があっても良いんだよ!」そんなことを直接言ってくるんじゃなくて、そういう日はそう思ったときに、意外と必要で色があるものなんじゃないって思わせてくれる素敵な一曲です。

収録されているアルバム「My little thought EP.1」も、個人的にかなりグッとくる作品でおすすめです。

 

 

 

 


ZICO-Any Song

今年1月リリースの大ヒットソング。 

みんな大好きアムノレです。 

まず、人はみなマツケンサンバ2が大好きなのでこのサンバっぽい曲調がたまらない。わくわくします。あと幼少期にコロコロカービィミニゲーム、ダンスザカービィの猛者だった私としては、このリズムが、メロディーがたまらなく好きなのです。(伝わった人握手!)あまりにもなじみ深すぎる曲調、きっとそれは私にとってだけじゃないはずです。クラブにはそそられない、と歌うように、もっとシンプルに陽しかない空間で踊るのがぴったりな曲。MVの終盤、お呼びでないみんなが眠った後に一人でヘッドホン付けて踊るんですけど、明らかにクラブでのノリ方のそれじゃないのもたまらないですね。

そして、歌詞はめちゃめちゃリアルな感じ。「なあ、お前らどこにいんの 来るとき瓶ビールとつまみ買ってきて」ってとこでリップシンク入れてるのがさすが。そのまんま電話でのやりとりみたいな歌詞です。後半の「あ、それ(つまんなそうなの)は俺も同じか」ってところも口パクでドキッとします。30手前の男の「なんか成し遂げなきゃいけないような気もするけど、とりあえず休みたいよなあ?」っていうぐるぐるした感じと、ぐるぐるしたまま、それなら好きに躍らせろ!って感じが最高です。

どんな曲だろうが、楽しくなれれば良いじゃん。うん、つくづくそう思うよ。歌詞についてあれこれ言った後ですけど、私は曲が良くないと歌詞読まない人なので許してください。というか今回あげた4曲は普通に曲として何回でもリピできるやつですから・・・ってことをアムノレここで出さなかったら書かないで、くっさいポエムみたいなまま終わった気がすることを今察してちょっと落ち込みました!!!!!!ジコはやっぱすごい!!そうなんだよ、何にせよ良い曲だから私は好きになるんだよ!(?)

私は音楽がなくなるのが絶対嫌です。でも別に、落ち込んだときにこの歌詞で励まされたんですう泣とかいう経験()がとてもない。ただ、音楽は私をムキムキにするし、ニコニコにするし、にやにやにだってする。

また、ZICOに’音楽’はどんな意味を持つかを尋ねると「この質問をされるたびに、返答に困ってしまう……僕らはとても長い恋人、長い時間を共に過ごしてきて、お互いをよく知ってるんです。でも、時々知らなかかった驚くべき面を見せてくれる、そんな感情です。だから難しい」と熟考後、口を開いた。

音楽番組出演なしで4週連続1位の「Any song」ZICO本人が“シンドローム”を分析 - DANMEE ダンミ

音楽は難しい、という言葉はBehind The Sceneで使われているジコの曲の中で私が大好きなフレーズです。音楽を聞くのも作るのも何よりも好きなジコだからこそ言える言葉だと思うので、私が共感するのは難しいのですが、アムノレを聞いて私はこのフレーズを思い出しました。音楽は、絶対になくならないでほしい。ジコにとって時に難しくても、私が何をするのも嫌になったとしても、どんな時も良い音楽がそこにあってほしい。

 

 

K-POPオタク各位、毎日単調でつまらないことだらけでも、何も考えられなくなっても、全部嫌いになっても、最高な音楽はいつもそこにあります。自分の部屋が至高のダンスホールだし、自分のベッドで目をつむればそこには良いものしかない。

 

 

さあ、この気怠さを連れた音楽でどう飛ぼうか?

 

 

 

 

 

というか、ライブ行かせてください。変な曲紹介ブログばっか書いちゃうから。

 

鹿

 

 

うるさTwitter@hizaula