追いかけたいのに息ができない

オタクをしていないと死んでしまう病気のOLが推敲なしの文章を垂れ流す。

春の美味しいものクラブ

こんにちは、鹿です。

 

春まっさかり。暑くなってきた気もする。

この春に食べた美味しいものを羅列していきます。

 



京都で買った抹茶塩を使うために、天ぷらと焼き鳥を作りました。

天ぷらのタネはれんこん、さつまいも、海老、大葉、たらの芽。さつまいも、異常に美味しい。たらの芽、高すぎて震えました。海老は真っすぐなまま揚がるようにぽきぽき折ってみたつもりなのですが、大分丸まってしまいました。次回作に期待。衣は勘で作ったら、あまりまくりました。あと、衣は薄ければ薄いほどおいしいし、衣が厚いとシンプルにめちゃくちゃお腹いっぱいになっちゃいます。油って意外と汚くならないんだな~っと思ったら、海老をいれたとたん汚れたのも気づき。いつかキスを揚げてみたいですが、キスってスーパーに売ってます?

焼き鳥は失敗するかと思いましたが、良く火が通っておいしかったです。

そばも抹茶塩につけると無限に食べれる美味しさでした。

 

天ぷらのために買ったアスパラでしたが、大テンパりキッチンだったため完全に忘れてしまいました。ということで、憧れのビスマルク風に。一瞬でペロリ。春ですね~。アスパラはじゃがバター炒めにもしました。

 

 

ここからは、東京の銀座・浅草編。都会を歩くのも苦でない気温だからか2回訪れました。

どじょう鍋を初めて食べました。人生の目標の一つ。生臭いのかしらとかちょっと気になっていたけどペロリでした。自然とお替り。食べやすいのにすごい量の魚を食べている感覚もあって、栄養満点という感じでした。風邪とかに効きそう。

 

銀座の名店の洋食屋さん。メニューがたくさんあって迷ったけど、ここならではであろう元祖オムライスを食べました。ライスと卵が混ざってんのかなと思ったけどそうではなくて、ちゃんと中がライスだった。これもすごく優しいというかみんな大好きなひき肉と塩コショウの味付け。おなかに優しい。

一緒に行った子が頼んだハヤシライスがめっちゃおいしかったです。ハンバーグもおいしそうだったなあ。(別の席に運ばれていたのを盗み見)

 

 

 

ず~っと行きたかったコーヒー店!エクレアの概念が分かんなくなった。こんなんだっけ、という感じでした。もっとお腹にたまるかと思ったけどぺろりと食べられました。

ここのサラダのドレッシングが本当においしかった。シーザーサラダ大好き。

 

 

最後はアンリシャルパンティエの銀座サロン店で。訪れたのは2回目ですが、ここのクレープシュゼット本当に大好きです。前回来た時、胃の調子が史上最も悪い時だったのですが、スーッと体に染みわたるオレンジのビタミンに涙が出そうでした。あったかくて優しい味。お店の人がライブキッチンで仕上げながら、アンリの歴史を語ってくれます。

 

銀座って面白い街ですよね。お買い物を楽しむ財力はないですが、この街のごはん屋さんはどこも美味しいだけでなく、独自のおもてなしを持っていて、エンターテインメント性たっぷりです。

まだまだ行きたいお店があるので、行けるうちにいっぱい行きたいなあ。

 

夏の気配がもうすぐそこに・・・・・・・・。夏、代謝がゼロなので暑さに本当に弱いし、肌荒れるし、体のコンディション的には最悪なのですが、食べ物がおいしいというその一点だけで私は夏を愛します。夏も私を愛せ。

 

それでは、また~。

 

鹿

 

 

 


 

 

教皇選挙をみた

こんにちは。鹿です。

 

GWが終わってげぼでそうです。

タイミング的に今放出したいので、今回は映画の感想を少しだけ。

 

映画「教皇選挙」を観た。

映画『教皇選挙』公式サイト|2025年3月20日(木・祝)全国公開

 

丁度5/7執筆初日からリアルコンクラーベもはじまるらしいからかなり良いタイミングで観にいけたこと、まずは、ありがとう。

 

ストーリーとしては、新しい教皇を選ぶコンクラーベ教皇選挙)にまとわりつく策略と正義の物語。

「すごい映画的」という感想が思いついたのだが、これは完全にゴッドファーザーを観たおかげだと思う。閉鎖的空間の長い廊下、扉を閉めるカット、赤・白・黒の視覚的効果。いわゆる素晴らしい映画体験ができる作品だ。音楽が一曲なのもよかった。

全員同じ格好をした老人が主要人物なので、顔と名前が一致するか非常に不安だったが、登場人物の数も少なく、ストーリーも分かりやすい(分かりやすいように演出が工夫されている)ので、硬派だが難易度はそんなに高くないように個人的に思う。

このような構成、演出、音楽、そしてストーリーなどの全体に視点を当てると中々日本の映像作品も全然海外でウケるのではと思った。(鎌倉殿の13人を思いながら)ただ、この厚みを2時間にまとめられているのが教皇選挙のすごいところだ。分かりやすい視覚効果と先に述べたが、その分システィーナ礼拝堂の神聖さが際立っていたように思う。最後の審判の前で粛々と執り行われるコンクラーベ。面々はそこで何を思うのか、何を誓うのか。こういった美しさ、恐ろしさはゾクゾクするし大好物だ。

 

※以下、ストーリーのネタバレ有

 

 

 

 

 

今作は、カトリックの歴史という重みを期待する人にはあまりおすすめしない。ただ、カトリックという枠を超えて、人が何か行動するということ、それは信仰からくるということ、人が人であるとは・・・といったことを考えるきっかけになる。あくまで、きっかけだ。ストーリーとしては意外とあっさりしているのだが、あっさりしているということは、普遍を描きたかったのかな・・・とか色々考えた結果、私はこのように受け取った。

観終わって、最初に思い浮かんだのは「死人に口なし」。前教皇が亡くなったところから話が始まるが、最後まで前教皇とのやり取りの回想シーンは一切出てこない。結局彼がどういう人物だったか、その事実は分からない。ベリーニ、ローレンスが前教皇の為に~~というベースで動いているが、それも彼らにとって前教皇はその思いを継承するべき人物だったというだけで、実際にそうだったかは分からない。同様にテデスコにとっては相反する人物だったり、トランブレにとっては憎むべき人物(トランブレの思想はそんなに分からなかったが)だったが、実際に悪い人物だったか分からない。

死人は死人だ。都合の良いようにも悪いようにもみんな言っているんだろう。

民俗学でも葬送儀礼は生きている人の為にあるという考え方がある。私もひどく共感する。亡くなった人の為に盛大に送り出したいというが、それは結局生きている人たちの愛情だったり、悪いパターンだと体裁を保つためにお葬式をあげるひとが今もほとんどではないだろうか。

今は、結局今を生きる人のものなのだ。教皇を選ぶという行為も、前教皇の思いを引き継ぎ・・・と言いつつ、では、その思いとは?誰が分かる?

ベニテスが終盤に言いたかったのはこういうことだったのかなと今思った。過去と比較してどうとか、そういうことではなくて、今、何を信じるか何に基づいて行動するか、それしか人間には出来ないように自然となっている。

 

のに、前教皇ベニテスコンクラーベに送り込んだ時点で、もう次の教皇はそういうことなんだよね。

 

これが、教皇選挙の一番面白いところだと思う。八手先を読む。この映画内で起こった全ての出来事が前教皇には手に取るように分かっていたと。(ベニテスの決断以外。ただ、これもローレンスが取り仕切る以上対策済と言って良いと思う)

ローレンスは、教皇選挙の取り仕切りというえげつない仕事をやってのけた、最後まで狂わなかった。前教皇の寝室に侵入してしまうというとんでもないことはやった、それくらい追い詰められたけど、みんなそれを許した。(これ許されてるの普通にエグい)出てきた人々で予想もつかないような奇行に走る人はいなくて、みんな思ったより心優しかった。

 

そういった意味でストーリーは少し単調であったかもしれないが、「前教皇の思った通りに進んでしまう」という話だったんだと思うし、なんなら実際のコンクラーベもこれくらいの駆け引きは全然あり得るのではないだろうか。

今はただただローレンスに同情する。ずっと息浅くて唸っていてかわいそうだった。誰かと対峙するときいつもストレート直撃正攻法で本当に疲れたと思う。ローレンスからしたら「してやったり」なんて一度も思わなかったんじゃないだろうか。主人公のにやり顔が出てこない政治劇も中々珍しい気がする。許してくれないかもしれないが、ローマを離れてゆっくりしてほしい。あとは、ずーっとレイが有能で良かった。

 

疑念を持つ人が教皇に選ばれるべき。

ローレンスの言葉。

疑念と信仰は同居する。疑念を一つずつ追いかけるそのローレンスの生き様こそが信仰だと思う。一つずつ心で考え、対峙していく。それでも疑念は消えない。

欲に飲み込まれないための一つの道、それが信仰ではないだろうか。そして、欲に飲み込まれまいとするその生き方は、人が人である理由だ。

教皇選挙はこういうことを非常にポジティブに受け取れる作品だ。


 

この世で最も良い歌「詠人」

こんにちは、鹿です。

 

出オチブログ、やります。この世で最も良い歌は北島三郎の「詠人」です。

open.spotify.com

 

みんな知ってるでしょう?そう、Eテレのアニメ、おじゃる丸の主題歌。

私は本当にこの曲が大好きで、在宅勤務の時は1週間に1回は大声で歌ってしまう。

ということで、今回は私がこの曲を思う(思う)時と一緒に如何に素晴らしい曲かをべらべら書こうと思う。

 

1.社会人1年目、出勤2日目の朝

「詠人」がマジで大好きこと私だが、人前で口に出して歌ったのはこの時が初めてだった。今でも覚えている。

顔を洗いながら大声でこの曲のサビ「まったり、まったり、まったりな~ 急がず焦らず~  参ろ~~か~~~~~~~~~~~~~~~~」と歌い、母親に「すっごい懐かしいね」と言われたことを。自分の中ではずっと心の鼻歌ランキング上位だったのだが、声に出して歌ったのはこの時が久しぶりだったようだ。

そんなもんかなあと、当時は思ったがその後頻繁に自然と歌うようになってから気づいた。

 

私は、マジで、心から「まったりまったりまったりな 急がず焦らず 参ろうか」と思っている。

 

幼少期からそうだった。小学校でトランペットを吹き始めた。同級生の誰よりも音が出るのが遅かった。でも、音が出てからの上達の速さは結構すごかったと思う。

勉強もそうだ。最初の構造的な理解に非常に時間がかかるが、仕組みさえ自分の中に落とし込めれば頑張れるタイプだった。要領が悪い。フットワークが重い。というかそもそもシンプルに歩くのが遅い。

私は、地でまったりまったりまったりな 急がず焦らず 参ろうか だったのだ。

社会人になって、私の代だけなぜか同期がいなくて、本当に周りは知らない人だけだったけど、自分のペースで頑張ろう。これまで通り頑張ろう。そうすれば、きっといつか乗り越えられる。乗り越えられるというか、今はちょっと厳しいけれど、苦しくないでいられるところまで持っていける。と無意識で自分に強く言い聞かせてたんだと思う。

頑張ったね。今でもこの時のことを思い出すとちょっと泣きそうになる。詠人で自分を励ましていたの、あまりにも、だ。

今ももちろん仕事でちょっと詰まりそうになったときや一山超えた時はかならずこの曲を大声で歌わせてもらっている。

 

2.葬式で流してほしい曲ってなに?

こんな話題を2年に1回あるかないかくらいの頻度で誰かと話すと思う。

私は答えた、「詠人だ」と。

もちろん詠人が好きなので歌詞は読みこみずみだ。

読んでね~。

北島三郎 詠人(うたびと) 歌詞 - 歌ネット

 

まず、おじゃる丸の主題歌は2番だったんだということを知った時、胸がアツくなった。アツい。おしゃれ深夜アニメのやり方??

ぽーつぽーつ雨がふりゃ

かわいた土に命が芽生え

にっこり花が咲く

これを忠実に再現したアニメーション。普通に忘れることはないだろう。

 

詠人の歌詞の良いところは、人生の上手くいかなさを、季節の美しさと一緒に歌うことで、人生を、生きるということを美しく描いているところだ。

 

季節めぐれば 遠い道のりは

思い通りにいかないこともある

思い通りにいかない長い人生、だけれど季節のめぐりと共にあると思うとなんだかすごくあったかい気持ちになる神導入。5秒で号泣

 

全体で聞いていくと、1番は上手くいかないときもある、だけどそれは悪いだけではないよまったり参ろうか、2番はより余韻がある感じ、1番よりもふわっとした別にすごくだめではないけど何となく不安、だけど花は咲くまったり参ろうか、最後は明確に明るい感じでまったり参ろうか。それをはっきりではなく何となく汲み取らせる構成が本当に見事だと思う。特にBメロが大好きで1番では他者がにっこり笑いだす、2番では自分以外の何か(それまで特に関わりがなかったもの)がにっこり花が咲く、そして最後で初めて自分の心が躍り、にっこり詠いだすのだ。ここで一気に自分事になる。この、様々な自然の美しさと一緒にある雰囲気が非常に魅力的だ。中でも先に挙げた2番のBメロがやはり神がかっていると思う。題材としてはよくあるかもしれない。しかし、「踏まれても咲き誇る花」「いつか散ってしまう儚い花」という意味付けをせず、ただ、雨は花を「にっこり」咲かすんだよというこの描写はあまり多くないのではないだろうか。「にっこり」・・・・詠人の大好きポイントです。北島三郎の歌唱力も相まって聞く時も歌う時もかならずにっこりしてしまうから・・・。

さらに、Aメロの「夢を描いて 高い空見れば 届く気がして 余計に悲しくて」とつなげて聞くとその広がりは深みは底知れない。(そして、Aメロの余韻もすごすぎる。)

雨は、「にっこり」命を豊かに咲かす。うおーーーーーーーーーーーーーーーー!!

こんなに穏やかでまろやかでアツくなる思いを私は葬式で届けたい。(?)

 

3.好きな歌って何で好き?

家族で話したことがある。うちは皆歌が好きだから。

歌詞が好きか、曲が好きかというよくある話題だ。

私の答えは結構明確で、曲が好きじゃないと好きにはならない。である。

良いなあって思う最初のきっかけは絶対に曲で、歌詞は後付け的に好きなことが多い。歌詞の中身が空っぽというか、全然刺さらなくても曲が良いから好きって曲が結構ある。

先に挙げたように詠人は歌詞が良い。でも、同じくらい曲が良い。詠人って、最強じゃないか?

大声で歌いやすいサビのメロディーが大好きだ。まいろ~~~~~~~~か~~~~ こんなの気持ち良すぎる。サビ前の「にっこり」部分も素晴らしい。笑顔を引き出す音。

そして、イントロが至高。たかたかたかたかたかたん、みょ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。ここも大声ポイントだ。その後の泣けるギター、カンボジアの木琴みたいなメロディー。見事な融合。ワクワクして、かっこよくて、泣ける。歌に入る前のメロディー、私が何度もやりこんだ数少ないゲーム、とっとこハム太郎2ハムちゃんず大集合でちゅ を彷彿とさせる(?)懐かしいというより骨の髄まで染みこんだ曲調。全部全部良い。間奏も全てが融合し、このメロディーに帰って来る安心感。

終わり方もはい、これで終わります!みょ~~~~~~~~~~~~~~~~~~。という潔さ。まったりと言いながら、派手で、重厚で。まったりと言いながらリラックス効果はあんまりないこの感じ。まさに人生だと思う。まったりまったりだ、だけど確実に参ろうか。舐めるなよという声さえ聞こえてきそうなこの感じが、本当に自分の理想というか、励まされるし、背中も押されるし、とにかく自信がつくのである。

 

おじゃる丸自身ののぺーっとしているようで、めちゃめちゃ我が強くて、どっしりとした感じでみんなを巻き込んで、愛される力が強くてというイメージが全部見事にぴったりなこの曲が大好きだ。まったりまったり、だけど参るよ。歌詞、メロディー、歌の上手さ、イントロ、かっこよさ、アツさ、おもしろさ、歌いたさ、どの角度で見てもこんなに最高な歌は他にない。

この世で最も良い歌は詠人です。皆さんにとってこの世で最も良い歌はなんですか?

 

鹿