こんにちは、鹿です。
暑すぎる。日本全国。なんでですか?私は夏のことを好きなんだから、夏はもうちょっと私に優しくしても良いと思う。
さて、そんなことは置いといて。社会人の鹿、この夏は「機動戦士ガンダム」にくびったけです。
今年の春に放送したテレビアニメ機動戦士Gundam GQuuuuuuX
ガンダムのテレビシリーズ前作の水星の魔女のブレイクの波に乗れなかったのが悔しくて、次のガンダムは観るぞ!と息巻いて観てしまったことがきっかけで、この夏の私の生活が決定づけられてしまったのでした。
なぜなら、このジークアクスという作品、完全に「機動戦士ガンダム」への導入剤だったからです。水星の魔女をお勧めしてくれた友達は、アニメが大好きという訳ではなくて「ガンダム全然知らなくてもおもしろいよ~」と言っていました。だから、新しいガンダムは普通に少年少女の成長物語としてとってもおもしろいと、観やすいんだと、主題歌も天下の米津玄師だしと、ワクワクして見始めたんです。そいだら、そいだらさ~~~~~~~~~~
こんにちは!2話見ました!シャア、好きです!
はい~。そして、最終話までガンダムを何も知らない状態で駆け抜けました。
私の直近のガンダム視聴目標はこちらです。(視聴目標?)
ファーストを観る(1979年TVシリーズ1作目、全43話)
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逆襲のシャアを観る(1988年映画)
・・・所謂シャアを中心に観るぞという心意気です。これはしょうがない。ジークアクスがそういう誘導をしているんだもの。
で、コツコツ7月くらいから観ているのですが、今はファーストの30話まで走っています。(本当にこの文字を打っている今。ブログを書き終わるころには、ファーストは観終わっているかもしれない。)
直近ガンダム視聴目標、つまりシャアの最後までを見届けたらブログを書こうと思ったのですが、なんかこう、30話までみて、今のこの状態でのガンダムへの所感とファーストを完走したときの思いってずいぶん変わるんじゃないかとそんな予感がするのです。なので、一旦ガンダムへのご挨拶ということで、ジークアクスから深い深いガンダム正史の世界へと引きずり込まれたおそらく王道ルートで令和デビューしたオタクの思いを綴っていこうと思います。
※ここから先、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」「機動戦士ガンダム」のネタバレを多分に含みます!
これ、もうファーストを半分以上観てしまっているので、ジークアクスで初めてガンダムに触れた感触というのはどんどん薄れていっています。なので、まずこれを残させてください。
まず、1話がおもしろかったです本当に。ジークアクスを目の前にしたマチュの「なんかあっちの方が強そう!」はジークアクスとその主人公への期待がぐっと上がる展開でした。私は新世紀エヴァンゲリオンはTVと劇場版AIR、新劇場版を観ていたので、どうしてもエヴァ視聴者目線でも観てしまいました。エグザベがエヴァカラーの目をしていたので、彼もとんでもないキーマンに違いないとうずうず。戦闘シーンも凄まじく、映画を観ているかのような躍動感で「あ!これが、ガンダムという作品のすごさなんだ!」ととにかくあらゆる面でワックワクの1話でした。
そして、2話。唐突な宇宙世紀 U.C 0079。シャアが、普通に、出てきた。
ガンダム未視聴とはいえシャアのビジュアルはさすがに知っています。仮面。この時の私は、とにかく焦りました。アニメを観て初めての感情です。だってガンダムを知らないから・・・。おそらくこの世のアニメ史の中でも屈指の難解な作品を本当は予習していないと何も分からないのか・・・と、私は、ガンダムをようやく見れたはいいが、実質みてないのと同じ理解で終わってしまうのか・・・と。
しかし、杞憂でした。2話、サイコー。
だって、シャアがかっこよかったから♪
シャアのこと知らんが、口調は厄介上司みたいな感じだけど「~はどうか?」とかの語尾めっちゃ優しかったし♪「ああ」という相槌はクールで「うん」という相槌は優しいし♪ええい、~~!とか怒ってそうなときもなんか冷静で良いし♪金髪だし、賢そうだし、強いし、大胆だし、かっこいいじゃん♪この新しい画と若い声優の(新さん、ありがとうございます。あなたのおかげでガンダムを今、観ています。)シャア、かっこいい。
そして、ガンダムを知らなくてもシャアがガンダムに乗るというこのとんでも展開がとんでもということには気づけました。ジークアクス、なんかおもろそうじゃん・・・・・・。シャリア・ブルとワインをくゆらせるシーンもなんか変にねちっこくて、不思議な感じでしたね。ワインとか飲むんだ、戦争中に・・・とか思っていました。(まだ、ファーストを観ていない意見)シャアの声の話に戻りますが、新佑樹さんのシャアは強がっている若さというのがとても伝わって良いですよね。このワインのシーンとか特に思います。シャリアもそれを分かっている感じが、なんか良き友を得たとか言ってるけどお互いちょっと疑ってそうな感じが、良い。
そして、3話で普通にマチュたちが出てきたのも安心した~。シャアはかっこいいが、さすがにこのペースで昔のガンダムの話をされると疲れるので、あくまでもマチュたちの話で展開されていったのも良かったですね。
シャアはゼクノヴァでいっちゃう話の時にもう一回登場するのですが、ここはむずかった。というか、この辺で連邦軍が隕石(?)落すとか言ってて、ジオンが味方?アムロ側なんだっけとかこの期に及んで思ってました。
最終回まで駆け抜けて、まじで、駆け抜けて、最後まで絡んできたからシャアのことを好きになったのはもちろん、マチュを大好きになりました。
マチュは、エヴァイズムというか、自分は何も持っていないと勘違いしていて、同時に自分の手で何かを手に入れられる可能性を信じたがっている10代。ジークアクスを通して、その10代の象徴としてとても真っすぐに成長をしたキャラクターだなと思います。自分の生活や親はなんかつまんない。ニャアンの苦しみにはあまり目を向けずその生き方をなんかかっこいいと思う。終盤の追い詰められて追い詰められて、安置にいた自分の立場が崩れそうになった時に「アンキーが言ったんじゃん!」って肝心なところで人のせいにする感じが未熟さを象徴していてめちゃめちゃ好きですね。
ただ、マチュはこのとんでもない世界の中で本当に真っすぐ真っ当に成長したところがすごくかっこよかったです。ジークアクスはシイコが登場回の4話が印象的。シュウジの隣にいるには「死」と隣り合わせにいなくてはいけない。そこに躊躇するのは普通の姿に見えました。ニャアンは次の回でガンダムに乗った一発目で相手を殲滅してしまうわけですが、そちらがやはり異常だと思う。結局、このジークアクスはマチュが全てを救った物語に感じました。マチュは普通だと思ってたかもしれない生まれや環境が、その大胆さと思慮深さを育み、戦争を生きのびたシャリアや戦争の犠牲者のニャアン、そして自分を見失っていたシュウジを愛で救った。
ジークアクスの面白いところは、そんな真っすぐなマチュが成長できたのは、「ジークアクス」のおかげだと受け取ることができるからだと私は思います。人と繋がることができるロボット。初回からつまらなかった生活に刺激を与えてくれたのも、シュウジと一緒にいるために必要だったのも、シュウジを理解するツールも全部「ジークアクス」という機体そのものでした。最後、ララァを守るためにシュウジに立ち向かうためにジークアクスがマチュを包み込み(物理的に)、力を与えてくれた姿はなんだかジンと来てしまいました。ジークアクスとマチュがピカチュウとサトシのような、ドラえもんとのび太のような、そんなかけがえのない相棒のように思えたのです。なんか最後喋ってたし。古屋徹が。
これは、大飛躍論ですがエヴァでもこういうことがやりたかったんじゃないのかなと思いました。エヴァンゲリオンははっきりと生き物でもっというなら良い意味でも悪い意味でも全ての母みたいな立ち位置に最終的になったと解釈しています。だから、エヴァンゲリオンは世界の創造・終焉・そして、人間と大きく関わりを持つ存在・・・というのは「碇ユイ」というでかすぎる存在と紐づいた以上ある意味当然とさえ思える。
ジークアクスとマチュはちょっと本当のところは分からないけど、少なくともマチュからしたら無関係なところから運命的な出会いでその物語は始まります。マチュはジークアクスが力をくれた、ジークアクスが特別にしてくれたと言葉にしている。そう、ロボットが人間に力を与えてくれるのです。正直、私個人としては巨大ロボットそのものに愛情はあまりなかったのですが・・・アニメーションの素晴らしさやファンの熱狂ぶり、そして、マチュというキャラクターから、人が巨大ロボットを自分のように操縦するというロマンやその可能性、愛情、そういったものをこの作品からはひしひしと感じたのです。
ロボットとの戦いを通して成長する少女。この言葉を観て私はジークアクスを観る前だったら、それは、結局他の登場人物との関係で成長するんでしょ?と思っていたでしょう。しかし今は純粋に、マチュをみたから、ロボットに支えられて人は成長するんだって受け取ることができます。そして、きっとこの感覚こそがガンダムシリーズの最大の魅力に違いないような気がするのです。まだ、全部見てないから分からないけれども・・。
あとは、ちょこちょこした感想。
・エヴァしかり、ジークアクス世界線のララァしかり、そして、ジークアクスを製作したカラーしかり、何度やり直してでもどんなに不格好でもハッピーエンドが良いという姿勢がなんだが素敵。
・シロウズとマチュのシーンはときめくに決まっているだろうが。
・シャアがしゅんと宇宙(地球)に消えていったの、自分を5年間探し続けてくれたシャリアを目の前にして、やっと本当の愛を自分が受けていたことに気づいたとかそんなんな気がする。そうであれ。
・池田秀一のシャア、碌に知らないのにシャア!!!!!!だ!と大興奮してしまった。
方々で言われている通り、確かにジークアクスは厚みを持った物語を描くにしては話数が全く足りなかったかもしれません。全てのキャラクターにもっと掘り下げ甲斐がありそう。ただ、最初に書いたようにガンダムシリーズへの導入作品としては、これ以上ないくらい私にとっては魅力的だったのです。
【ガンダム ファーストの視聴日記】
そして、ここからはガンダムファースト中盤までを観た感想をだらだらと。源流としてシャアを観たいという思いがあるので、3話くらいまでのシャアが名言製造機といっても全く過言でないくらいべらべらべらべら喋ってくれて助かりました。あと、赤い彗星と聞いていましたが、ジークアクスの赤より大分朱色だったのでかわいいとも思いました。アムロの「あの人(ブライト)のことをほんとに殴りたくなってきた」あんまりでおもしろい。というかなーんも知らないので、ホワイトベースが10代がメインの若い艦隊ということも初めて知りました。ブライトさんもまだまだ未熟なのにみんなの兄貴的存在で、こういうところもエヴァっぽい構図なんだなあと思いました。
それでは、観ながら思ったことを箇条書きで書いていきます。
5話まで
・毎回アムロ対シャアがある。
・シャアは序盤でことごとく仲間が死んで可哀想だが、みんなに慕われてもいる。
・ガンダムの姿のままで、大気圏突破のシーンちょっとおもろいな。ずるすぎる。
8話まで
・艦長の棺が宇宙に放出されました。宇宙葬。
・民間人が地球に降ろせと立てこもりを起こした時のアムロの「僕はもう辞めますよ!?」かなり迫真で良かった。
・シャアとガルマの全シーンおもしろい。ピアノの優雅なBGM、お紅茶、シャワーシーン。
9話
・かの有名な親父にもぶたれたことないのに回。ブライトの腰スピン、画像でしか知らなかったので、殴った反動でスピンすると思ってたのですが、はっきりスピンをしてから、アムロの方を全く見ないで「殴って何故悪い!」と言っていました。何?何してるの?こりゃいじられてもしかたないよ。
・結局アムロはこのあと、圧倒的強さを誇るシャアの戦いの回想シーンを挟み、廊下で壁をぶん殴り「シャア!!!!!!!!」と叫んでもう一度ガンダムに乗るぞと立ち直ります。それがブライトの殴り説教も、フラウ・ボゥの「男じゃない、そんなのアムロじゃないわ!」という励ましさえもどうやらあまり響いていなくて、純粋な悔しさからなのがすごいなと思いました。今のところ個人的屈指の名シーンです。しかも、先のフラウ・ボゥの台詞の後に「悔しいけど僕も男なんだな・・・」みたいなことをつぶやいているので、彼女はおそらく自分の励ましが多少なりとも効いてると思っていて・・・。フラウ・ボゥの言う「男じゃない」はかっこいい男じゃないというポジティブな意味で使われていると思うんです。ただ、アムロの「悔しいけど男なんだな」は、結局たった一人の相手に負けたくないというそれが自分を奮い立たせてしまうという「所詮男の子なんだな」というちょっと自虐的な意味に感じます。ここが、超おもしろい。だって、年の近い良い上司や、大切な幼なじみによって、立ち直ったというストーリーでいいはずなのです。なのに、シャアの回想をここで挟む。等身大の男の子の成長をきりっと描いている感じがすごっくおもしろい。
・ガンダムって回想シーンの使い方が面白いなと思います。ここで、そうくるんだ!?というシーンが結構ある。もしかしたら上記の解釈も大間違いで、ガンダムにおける回想シーンは登場人物が思っていることとは限らないのかもしれない・・・と思うくらいには結構あります。実際どうなんだろう?
・このあたりから、リュウの精神が安定しすぎていて死んだら泣くかもと思い始めます。
・かの有名なマチルダさんも登場
・次回予告「ガルマ、散る」ひゅー
10話
・前回に続きこれもかの有名なお前の生まれを呪うのだな回
・ガルマ特攻時のシャア、嫌すぎます。
・ギレン初登場、同じ人類ですか?ビジュがあまりにも怖かったです。
・何故だが度々見せてくれる出動時のリュウがGに耐える顔、助かります。
15話
・シャアが左遷されて、感想をメモしなくなる。忘れましたが、この間は爆弾処理編や母との再会編があった気がします。
・15話はなんか異質でした。良い話みたいになってるけれど、ザクがなくなっちゃってあの島は大丈夫なのかしら。
20話
・シャア左遷続行ですが、あまりにも面白すぎましたこの回。
・ハモンの「良い少年(アムロ)・・・どう出てくる・・・」最小限の台詞で興奮させられました。ガンダム、この上手さもあると思います。変にこねくり回してないけど事実のみ、時には余白たっぷりのセリフ回しがかっこいい。
・ランバ・ラルが最後ガンダムの手で爆死するシーン。あまりにも画が良すぎませんか?額縁のように穴が開いた壁の向こう側(外)からこちらを覗くガンダムと額縁のこちら側にいるランバ・ラル。そこから、外に飛び出しガンダムが手で拾い上げて爆死。セイラやブライトらからはその爆発の光とガンダムの姿のみが見える。美しい、本当に素晴らしいシーンだと思います。
21話
・リュウ死んだやんけ
・私にはその直接原因はブライトにあると思ったのですが、でも・・・多分シャアと同年代で、シャアは自分の実力でのし上がり、年上の部下たちを「分からせる」という最高に気持ちの良い仕事の仕方が出来ていた一方、こちらは十分な経験もないのに艦長をやらされているわけで・・・戦争が全部悪いです。
・アムロはこのあたりからもうすごく成長していますね。色んな要因があったんだと思います。戦争そのもの、ランバ・ラルの存在、お母さんとの別れ、などなど・・・。ブライトより心の成長スピードが早そうです。
・「それしかないんですよーー!」のこだま・・・
・突然明かされるジョブ・ジョンという金髪の美男子の名前
23話
・翼に乗るグフめちゃめちゃかっこいい!私は空を飛びたいですから!サーフィンみたい
・アムロは普通にコア・ファイターでグフ倒していましたが、強すぎやしないか?と思ったら、ガンダムも翼(Gファイター)に乗りだしてずるかった。ガンダムってずっとずるいくらい強くて全部持ってますね(ジオン側の意見)
・22話のぼろぼろブライト回で押し切ればマ・クベはホワイトベースに勝てたのではないか?と思いましたが、なんであっさり引いたんだ?
24話
・セイラGアーマーでいよいよ本格パイロットに。アムロの「よろし?」いじり嫌ですねえ
・ジークアクスからガンダムに入ったからか、やけにキシリアがかっこよく見える。「男子のメンツ、軍の権威、それが傷つけられてもジオンが勝てばよろしい」痺れますね~!まじでそうですよ~!くだらないものを守ってたら何も達成できないので
・キシリアがシャアを引っ張り出したんですね・・・絶対、キャスバル坊やと気づいた上でじゃん・・・試し・・・
・ファーストを観た後でジークアクスを観ていたら、もうちょっとキシリアサイドの解像度が上がって、ニャアンへの理解も深まったかもしれないなと思ったりしました。
・聞いたことあるワード「黒の三連星」ジェットストリームアタックは初めての連係プレーの必殺技のような気がします。
・ミライがマチルダの死を予感するというニュータイプである匂わせみたいなのあった。
・マチルダ死す。敬礼・・・これをやりだしたら終わりだとわたしは思います・・。戦争って本当に嫌です・・。この時の曲、なんかやけに明るいというか大団円みたいな感じでしたが、何?
・「マチルダさーーん!」のこだま・・・
25話
・アムロの茶髪明るい。
・アムロが急にワイプになっちゃうのおもしろい。いつもみたいに分割画面ではだめだったのですか。
・ジオンのスパイ疑惑があるエルラン艦隊のメンバー。アムロとセイラがそれを察知して、アムロがアポなしで直接ビッグトレーに突撃しちゃいます。スパイ疑惑を直接訴えると、エルランはアムロを射殺しようとする。そこで、他のメンバーが出てきてアムロをかばうようなこのシーン。特に状況説明やその後のアムロとメンバーのやりとりはなしで「ビッグトレーが全て真っ黒という訳ではない」ということを説明するの今のアニメにはない演出だなと感服しました。今だったらアムロがセイラやブライトに報告したり、一人で回想するシーンが差し込まれそうなものです。先にも書きましたが、言葉は少ないけれどはっきりした展開に切れ味があります。
・そんなこんなでセイラも自然と女戦士に。
・黒い三連星をやっつけたり、ホワイトベースがジオンの基地をどんどんミサイルで攻撃してたくさんの命が一瞬で失われていき、ガンダムを観るのが少し苦しくなってきました。これは、歴とした戦争アニメなんだなと実感し、観るペースがガクッとおちました。このあたりから1話あたりのカロリー消費がすごい。
・次回「復活のシャア」
26話
・シャアは気が付いたら大佐に
・フラウ・ボゥは1話ではすぐ死ぬキャラなのかと思っていましたが、今となってはアムロがあのころな生意気な感じで接せられる数少ない相手ですね。「嫌だなあフラウ・ボゥ。セイラさんに話し方似てきたよ」
・「これ(ガンダム)だけは私の手で倒したいと思っている」のシャア、幼い。勝手に突撃したとはいえ部下が死んでも悔しさを表に出さなくなったし、この人もまた戦争にのめりこんでしまったと悲しくなりました。
27話
・ファーストで一番人気なのって27話ってことで良いですか?カイがとにかくずっと良い
・いつの間にか闘うことが仕事になっていること、仲間が仕事人になっていること(ガンダムの新機能について生き生きと意見するアムロが非常に顕著)、すごく怖いはずです。受け入れられなくてもおかしくない。そうやって限界を超えてしまった時、誰かにあたることなくそっと立ち去ることができるカイはすごいと思います。軟弱者で何が悪いよ。
・一度降りたもののなんか気になり結局猛スピードでホワイトスピードまで戻るカイ。カイにとって、ホワイトベースの面々は当たり前の存在になっていて、ずっとそばにいたい、離れているとなんか気になって仕方ないと思うようになっていたのです。誰かが明確にホワイトベースを「仲間」と認識したシーンが描かれたのは実は初めてな気がします。
・ミハルが紙袋で制服を受け取るところ、事の重大さをちゃんとは分かってなさそうなな感じが闇バイトで泣いちゃいました。
・「ねえちゃん、母ちゃんの匂いがする」
・一方シャア。中々できる部下への「あてにしてるぞ」の言い方なんか可愛かったです。2機やられての感想が「うん、そんなところだろうな」になっちゃったの前回に続いてきつい。
・「(操縦に慣れてなくて)悪かったわね。」のセイラ、シャアみを感じました。軍人
28話
・すっごいひきからでもシャアの赤は目立ちまくりで、絶対にシャアだと分かるの凄い。
・「弾幕」という言葉が本来の意味で使われているのが記憶上初めてな気がします。
29話
・シャアだ!とアムロが気づいたときに高速で横切るシャア機おもしろい。
・軟弱者だったカイも「ミハルの仇だ」とジオンを攻撃する姿に悲しくなりました。リュウ戦死あたりから、個人の怒りが戦争にぶつけられるようになって、きっとあらゆる戦争の始まりも個人の怒りで、あまりにも悲しい。
30話
・絵が可愛く見えました。ヘビの模様だけがびっくりしておいてかれる様とか(自分でも書いてて意味わからない)
・ウインクブライト「これだ軍というやつは(厄介だろ?)」上機嫌で良かったです。
・カツ、レツ、キッカに寄り添うカイ、優しいな~~!
・ホワイトベースは囮戦隊であることをたった一人で受け入れざるを得ないブライト艦長・・・
31話
・シャア対ブライト
・シャアの敵に突っ込め、私が保証する はさすがにかっこよかったです。「ようし!よく引き付けた!撃て!」も着いていきたい上官という感じでかっこいいですね。
・スレッガー中尉、私は好きですよ。
と、ここまで今見ている状態です。だらだら書きすぎですが、終盤に入る前の今、大きな感想は二つあります。
①アムロの声がすごい
ガンダムを観ていなくても知っていた数々の名セリフ、観て初めて知ったアムロの言葉。セリフそのものも非常に印象的でしたが、声が、演技があまりにもオンリーワンすぎると感じました。上にも書いた「僕はもう辞めますよ!?」など特にそう思う。あまり遠回しな表現はしない作品ですが、そこを古屋徹の声がグイっと色づけている感覚があります。声優に不祥事があった時にかならず出てくるこの声じゃなきゃ嫌だから降板しないでほしいという意見に、私はこれまでどんなに好きなキャラでも、別に声が変わってもキャラの魅力は変わらないだろ寄りの意見だったのですが、アムロに関しては申し訳ないですが、古屋徹以外ありえないと思いました。何に申し訳ない?癖が強くて歪み悩みが剥き出しでありながらも青々とした感じもするこの声ありきのアムロ。
往々にして面白いものというのは「ガチ」だと思っていますが、ネタにされがちなアムロの言い回しも例に漏れないと思いました。
➁これは、戦争のアニメだ
序盤はジークアクスやこれまでネット上でしか見たことがない場面の答え合わせ的な意味合い、古いアニメならではの演出などをFunnyの方のおもしろい!という目線で楽しんでいた面も強かったです。ただ、25話あたりから徐々に観るのが苦しくなってきた。はっきり重たくなってきました。エヴァでもコードギアスでもマクロスFでも大河ドラマでも感じなかった感情。他にも戦争が舞台の作品は観ているはずです、火垂るの墓とか永遠のゼロとか・・。そのどれでも感じなかった「これは戦争だ」という思いがガンダムを観ていると湧き上がってきたのでした。
まあ、普通に私が年をとったからとか時勢とかもあるのかもしれませんが、やっぱりガンダムという作品の強さがその理由だと思います。先にもあげ続けたシンプルな言い回しと事実ベースの演出。アムロの人間的成長が物語の根っこにはあるんだろうと思いつつ、その心理描写はアムロが経験したことの大きさに比べると非常にあっさりしています。あくまでも戦争というこの環境が為す流れの中で描かれている。「君は生き残れるのか」戦火において「アムロはどう感じた?」つまり、「君ならどう感じる?」ということを答えは描かず常に問われているよう。泣かせるような組み立てに全くしていないのが、ガンダムの難しさであり、その強さであると思うのです。こう思え!みたいな押しつけが全くないのに、作品の圧が強い。どうやってこんな風に物語を思いつくの?という場面が非常に多い。
ファーストガンダム世代一つ上くらいの父は「どちらが敵か味方か分からなくなった」から、あまりガンダムにはハマれなかったそうです。いや、確かに。これもガンダムの強さの一つな気がする。連邦にもジオンにもいけ好かない奴はいるし、アムロはランバ・ラルに憧れてるし、戦うということ自体は序盤から割と受け入れているし、他のアニメとは一線を画している気がします。戦いを真正面から描いている。(戦争という状況そのものへの葛藤というのは中盤までカイがひとりで請け負っていた気がしますね。そのカイも変わった)この状況に順応する人々。それこそが戦争。音楽もガンダムが出撃するときの曲はヒーローというイメージがしますが、それ以外はジオン側も連邦側もあまり雰囲気が変わらない。また、すっきりした構成というのと関係ある気がしますが、一見連邦側の場面かと思うが、ジオン側の音楽だから敵側の動きをしているとか、そういう演出も非常に多い。敵・味方というのはキャラクター達には明確にその意識がはっきりあって「ジオンが敵」という風に確実に思っているのだけれど、それはある種の自分への洗脳なんじゃないかという気さえして、視聴者からしたら「どっちも一緒じゃん」となってしまう。戦争そのものだと思います。そういう意味での「戦争アニメ」って私は初めてみました。そして、それが恐ろしい。恐ろしいことをしているのに、徐々に団結していくホワイトベースが少し怖い。でも恐ろしいことをしているのに、ではなく恐ろしいことをしているからこそ、団結し、アムロたちは成長するんですよね。などと、ぐるぐるぐる考えるとどんどん気が重くなっていくのです。ガンダムってマジですごい。
ということで、ファーストを観きっていないので全くまとまっていないいちオタクの感想文でした。でも、ずっと書いている通り、このまとまっていない状態が結局一番大事な気がするんだよなガンダムでは。直感ですが・・・。ここから、終盤に向かいおそらくララァがスペシャルキーマンになるのでしょう!ととても楽しみです。シャリア・ブルもまだ出てないですし。
逆襲のシャアまで観て、今度はもう少しまとまった状態でガンダム全体の感想を綴れたらいいなと思います。
とにかく今はファーストとジークアクスの見直しと、Youtubeで配信されているオリジン視聴(5話から)を同時進行で行っていてガンダムに支配される夏になっています。脳溶けちゃう。
それでは~~!
鹿
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